Netflix ベター・コール・ソウルのレビュー

ベター・コール・ソウルは大当たり。超人気ドラマのスピンオフっていう事で、「えー、どーせスピンオフでしょ」なんて思って見始めたらこれが超面白い。2020年現在、まだまだドラマは続いている。

何が良いって、まずなんといっても主演のBob Odenkirkが素晴らしい。逆にこの人の芝居が好きになれない = このドラマも好きになれない なのだけれど、僕は本当に好き。表情、セリフ、細かい一つ一つの仕草、全部。

これは監督の特徴だと思うのだけれど、1カットが長いのが良い。近年のwebコンテンツはとにかく情報を詰め込みがちで、時間のない人にも楽しんでもらえるようにっていう状況もあるのだろうけれど、アニメのOPソングのように情報を詰め込みまくる。それが必ずしも悪いこととは言わないけれど、僕らだってたまにはじっくりとコンテンツを楽しみたいのだ。

カットが長いからと言って、冗長になってしまっている訳ではない。例を出すとネタバレにも繋がるのが怖いところだけど、例えば尾行シーンなんかは1カットがすげー長い。セリフゼロで3分くらい引っ張ったりする。「引っ張る」という言い方はちょっと含みがあるけれど、このロングカットが本当に好き。その辺はbreaking badと共通。

主演以外のキャストも良い。もちろん脚本がそれぞれの役を魅力づけているというのもあるけれど、芝居も良い。個人的にはチャック役のマイケル・マッキーンが素晴らしいと感じていて、「良い奴なんだか悪いやつなんだかわからない。そもそも、ただの狂った親父なのか実は未だ聡明な法曹界の賢者なのかさえもわからない」っていう難しい設定を、見事に演じている。シーズンが進むにつれて、彼の演じるチャックを、好きになったり嫌いになったり、と思ったらまた好きになったり・・・。を視聴者は繰り返す事になるんだけれど、役者ってすげえなあって思った。

あーあとハワード役のパトリック・ファビアンも良い。正直このドラマ見るまでまったく知らなかった俳優なのだけれど、良い。立場的に「かませ犬」になる事が多い役回りなのだけれど、そのかませ犬ポジションにまったく甘える事のない、強い芝居、が出来ていて良いと思いましたー。