Black Mirror 【Netflix】シーズン2のエピソード考察

Netflixレビュー

前回に続いて、Black Mirrorのエピソードのショート考察的なものを書いていくよ!

2-1 ずっと側にいて Be Right Back

ビッグデータとかAIとかのテクノロジーを題材にしているものと思われる。おそらくほとんどの人が「キモ!」って思ったはずなんだけど、まーいうならばgoogleとかappleのsiriがやってる事っていうのはこうゆう事だよね。僕個人的にはAIに自分のパーソナリティーとなる情報を渡していく事自体は全然抵抗ないんだけど、(1)オフライン・オンライン時で性格がブレない(2)1日に100ポストとか大量のアウトプットを長期間に渡ってSNSとかにアップする〜なんていう条件が揃えば、もしかしたらかなり近い将来、十分実現可能な技術環境だと思われる。AI人形君にばかり注目してしまうとただのキモいエピソードになってしまうけれど、それに依存してしまう女性を見ていると、あぁ現代風刺なんだなぁって思う。

全然本筋と関係ないところを書くけれど、女性が使っている木製の絵を描くデバイスがあまりにも使いにくそうで気になって仕方なかった。下の方のディスプレイを湾曲させる意味があるのだろうか。あとあの水色のウィンドブレーカーみたいな服もなんだか気になってしまった。雨具だと思ってたら普段使いのアウターだった。やや、本当どうでもいいところかもしれないけど。

2-2 シロクマ White Bear

ループものかな?っていう疑惑が割と最初の方で発生するんだけれど、一応本編はループせず。1周完結のエピソードではある。エンドクレジットでの「別視点ビュー」が結構好き。メイキング映像みたいに見せるシリアス映像なんだけれど、まさにこのドラマシリーズの魅せ味であるブラックユーモアな雰囲気が出てたと思う。まーテクノロジー的な事で書く事は特にないのだけれど、このエピソードでも「怖い大衆心理」的な要素が扱われてて、僕個人的には舛添さんを思い出しちゃったよ・・・。

割とシンプルな話なので、あまり突っ込むようなところもないのだけれど、敢えてあげるならば元誘拐犯の彼女は1ループごとに記憶を失う事になるので、このハンティングされるというコンテンツに「罰」的な役割ってもはや、ないんじゃね?とは思った。無限ループの恐ろしさは主観的には感じられない訳でさー。この変なエンターテイメントも、犯罪者を罰するっていう建前で作られたものだと思うんだけど、その辺って一般の参加者の方々は矛盾を感じないのだろうか〜なんてそうゆう細かい事は別にいっか!

2-3 時のクマ、ウォルドー The Waldo Moment

これは日本人にはちょっと馴染みにくいエピソードかもしれない。僕の知る限りで補足すると、欧米には「有名人はブラックユーモアを華麗に捌かなくてはいけない」という文化がある。トークショー的なTVブログラムがあって、大体司会者が「君は女好きで有名なラッパーだけど、それは同性愛を否定するって事かな?」なんて意地悪な質問をお約束のようにするわけ。そしたら「いやいやそんな事ないっすよ!」なんて言ったら不正解。逆にドツボなわけで、ここで正解は「ホモだって?俺は気にしないね!むしろ全然OK!結果的に更に多くの女性が俺のものになるチャンスがあるって事だろ?」みたいなユーモアで返すのが『クール』だとされるわけ。

なので、マスコミ慣れしてる政治家はウォルドーの訳わからない質問とかに対して、それを上回るようなジョークで返すのがcoolな訳だけれど、なかなか言論が制限される政治家がそれを毎回するのって難しいんだよね。そんで最近はそうゆうブラックユーモアが行き過ぎてて、このエピソードみたいに、マジで本筋とかけ離れた流れになっちゃうっていう展開が多くて、しかも大衆はそれを喜んじゃうっていうパターンが出てきてるの。だからこのエピソードの問題はSFじゃなくて、むしろ今まさに起こっている事象なんだよね。

あと日本でも共通して言える事は、『マイノリティのマウンティング』かな。弱者的な立場からだと、いろいろと議論する時有利なんだよね。本人達がそれを意識的に利用しているかどうかはケースバイケースなんだけれど、結果的に弱者、例えば子供とか、障がい者とか、被災者とかの発言は強いんだ。身近な例えで言うとマツコデラックス(ちなみに僕はマツコが結構好きだ)なんかがそうかな。彼女は性的なマイノリティというポジションであるという事、自分の世間におけるポジションというものをすごく正確に把握していて、「自分だから言える事っていうのはこうゆうこと、そしてそれは大衆が喜ぶこと」っていうことをすごくわかっている人なんだと思う。ウォルドーもマツコのポジションとはちょっと違うんだけど、アニメキャラっていう有利な立場で発言している点で、僕はこのエピソードを見てて、マツコデラックスを連想してた。

ちなみに後半の展開もマツコデラックスと似てて、彼女は最近どっかの雑誌のインタビューで「昔ほど尖った事が言えなくなった。この仕事を長く続ける事で、お世話になってしまった人が増えすぎてしまった。そんな人を傷つけられない」みたいな事を言ってたんだ。ウォルドーもそんな感じだったし、しがない僕も昔本名でブログ書いてて、そこそこ大きくなったんだけど、社会人を5年とかやると、毒を吐けなくなっちゃったんだ。エゴかもしれないけれど、自分と関わってくれた人を直接的/関節的に悪く言えないって、あるよね・・・。

2-4 ホワイト・クリスマス White Christmas

正確にはシーズン2ではなく、別企画のスペシャルとして制作されたものらしいけれど、とりあえず今Netflix上ではシーズン2のエピソード4として扱われてるみたい。

テクノロジー的な話だけど、マジでコンタクトレンズみたいなウェアラブルデバイスがあったら、出会い系(?)共有クラブみたいなのって有り得そうだと思うんだよな。viewerのためのコンテンツなのか、アドバイスをもらう側のためのサービスなのか、もしくはだたの暇つぶしコミュニティなのかはケースバイケースだと思うんだけど、絶対需要あると思う・・・。ちなみにコンタクトレンズみたいなウェアラブルデバイスだけど、昨今(2016)のVRトレンドによって実現時期が加速されると個人的には予想してる。

ただこのエピソードで出てくる「ブロック」っていう概念はどうなんだろうね。あまりにも手軽に基本的人権がひっくり返っちゃうので、これはさすがに現実的じゃないんじゃないかな・・・。