オレンジ・イズ・ニュー・ブラックにはまった

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NetflixやHuluなんかの定額配信サービスは、よく映画○○本が見放題!的な広告文句を揚げているけれど、Netflixに関して言えば、真骨頂となるコンテンツはNetflixオリジナル作品だと思う。ネット配信サービスの会社がコンテンツを自ら作っちゃうっていうビジネスモデル自体もよく賞賛されている事ではあるけれど、それよりもそのコンテンツ、実際にかなり面白いっていうのが大きいと思う。

少しアメリカのテレビ事情について話す。「日本のテレビ番組はつまらなくなった」っていうのはネットなんかでよく言われる事。スポンサーありきの商売っていうのがあったり、一部のクレーマーへの対処だったりして、どんどん番組の内容が無難な、悪く言えばつまらなくなっているっていう現象。まーつまらなくなったかどうかは人それぞれかもしれないけれど、コンテンツの内容が制限されているのは確か。んで、日本ほどじゃないけれど、アメリカも割と同じようなジレンマがあって、ブロードキャストの番組に対してスポンサーが付いているっていう構図は変わらないので、やはりコンテンツの内容が制限されてしまっているわけ。

例えばLGBTに関する表現はとても慎重。アメリカの保守派は今でも同性愛については強力なアレルギーを持っているので、ゲイを賞賛する番組に金出している企業の製品なんてボイコットだ!なんて事にもなりかねない。まーボイコットだけならまだいいんだけど、過激な人は銃を持って責任者を殺そうとするまであるからね。(例えば胎児中絶に猛反対する一部の層がいて、彼/彼女らは度々、中絶手術を行う病院を襲っていたりする)スポンサーが付いているので、究極の論理「嫌なら見るな」が通じないっていうケースが度々起こっちゃってるんだよな。

そこでNetflixのようなネット配信業者が、視聴者から直接カネを取ってコンテンツを提供するという形が生まれた時、ある意味映像コンテンツのルネッサンスが来たわけ。もう好き放題作れる。スポンサーは視聴者なので、文字通り「嫌なら見ない」が通用するのだ。

そんでそのコンテンツなんだけど、主にドラマが作られてる。有名な所だと「ハウスオブテラー」とか「」とか、現代のブロードキャストでは絶対に作れない内容でお話が進む。それらの表現、コンセプト、メッセージ性なんかはかなりぶっ飛んでる場合も多いけれど、ものすごく面白い。具体的に言うと、ゲイセックスのシーンが普通に出てくる。最初は僕自身も「うおっマジかよ」と思ってビックリしたのだけれど、なんだかそうゆうシーンがあまりにも自然に挿入されるので、もはやキワモノを見るような感覚はなくなっていて、従来の濡れ場シーンと同じような気持ちで見ていられるようになった。

んで、最近はまっているのが「オレンジ・イズ・ニューブラック」っていうドラマ。女性刑務所を舞台にしたノンフィクションドラマ。

刑務所のドラマといえばプリズンブレイクだけれど、僕的にはこのオレンジ・イズ・ニューブラックの方が好みかな。まぁ元々プリズンブレイクとは全然コンセプトの違うドラマなので、比較する事自体がおかしいのかもしれないけれど、まったく予備知識なしの人に説明するとしたら、このドラマでは脱走もないし、アクションシーンもない。主に刑務所内のヒューマンドラマで話が進むんだ。現在シーズン3まで公開されていて、どうやらシーズン7くらいまで作る予定らしい。僕は今シーズン2の後半まで見たんだけど、すごく面白い!最初の方で、「シーズン7まであるのかよ・・・」と気づいてしまって若干萎えてしまった時もあったけれど、今の所全然マンネリ化してないし、無理矢理 話を引っ張っている感じもない。(尚、僕としてはプリズンブレイクはシーズン2から既に惰性だけで見ていた)

なんといってもキャストの芝居が素晴らしい。本当にみんないい演技をしている。登場人物一人一人が本当に魅力的で、ロールも単純に「正義の味方」と「悪役」ではなくて、それぞれにバックグラウンドがしっかり設定されている。個人的に誰が良いかと言われると非常に難しくて、全員本当に良い芝居をしているのだけれど、あえて言うならパイパーのパートナー、アレックス役のローラ・プレポンと、ロシアの怖いおばさん、レッド役のケイト・マルグルーなど。特にレッドおばさんは、ドラマ特有の「引き」がうまい。

アメリカドラマ特有(?)のご都合主義での設定も、まぁあると言えばあるけれど、プリズンブレイクみたいに完全に論理破綻しているような展開は今の所ない。